
訳があってサイレンサーに傷がついてしまったそうなので
サイレンサー交換と謎のオイル漏れ修理依頼でございます。
持ち込まれたのはBITO R & D チタンメガホンサイレンサー 210-04-100S
*ちなみにまだウェビックだと旧価格なので狙い目?ですよ
サイレンサー素材:チタン/取付径:Φ63.5/形状:メガホン/サイズ:Φ100x390mm
差し込み径だけ63.5φなので注意してね

BITO R & D チタンメガホンサイレンサー 210-04-100S

製品を直に見れるのはありがたいです(*´ω`*)
実はちょっと気になっていたんですよね。画像と実物って意外と違うじゃないですか~
またそれが自分のバイクに似合うかどうかも現物見ないと分からないですよね。
長さと形状非常に素晴らしいデザインになっております。
この形状であれば様々なバイクにフィットすると思いますよ。
また他の人とあまりかぶらない感じもまた良いですよね。

面白いものでちょっとメガホンぽくなるだけでマフラっていいライン に行きますよね。
この状態ですでにかっこいい最高のチョイスだったのではないでしょうか?

サイレンサー側のフック溶接を見ると?
非常に斬新ですね。4点止めのみの結構効率的な固定方法です。
必要にして十分、仮にフック交換する際も削る部分が少なくなるので真似したいと思います。
*さらに溶接が楽なので助かります。
年を取ると色々面倒くさくなって買っちゃいました


丸棒よちよち曲げてましたがもしかして売ってるんじゃね?と思い調べたら・・・・
K ファクトリーさんから発売されておりました。
材質もSUSとチタンの2種類が選べて非常にリーズナブルでございます。
こういう細かな部分でも良い時代になったなとしみじみ感じました。
SUS304 マフラースプリングフック10本入り 000ONOF001Z


早速、テール|を外してBITO R&D方式でスプリングフックを溶接しました。
マフラースプリングは吉村の柔らかいやつが好きなのでこいつを使ったよ。
ジェントルなサウンドで大人向けな仕上がり

今回はストリートを選択されたようですが大正解だと思います。
まだスプリングが1個在庫なくて試乗できておりませんが
音質や低速からのピックアップも良さそうです。

このようにサイレンサーの中で詰め物されておりますのでジェントルが仕上がりでございます。
ストリートなので着脱式ではないようです。

もしかしてそのまま車検行けるんじゃないかなんて思って一応計測しました。
4200rpm くらいで100デシベルほど言ってしまうのでギリギリアウトっぽい感じですね。
車検の時はサイレンサー外して
中にステンレスウールでも入れればそれで OK だと思います。
*地味にステンレスウール効きますよ。
謎のオイル漏れの原因を突き止めます。

クラッチが切れなくなると言ってたので十中八九レリーズだなと思っておりました。
またサイドスタンド周辺がサビサビになったのも理由の一つです。
多分一度も分解されたことない様子ですね。すでにじわじわと漏れております。


外壁は意外と段がつくほど摩耗しないので助かりますよね。
ピストンカップのリップは結構余裕があるので
ピストンでボディを削ってしまうようなことはないでしょう。


ウェットブラストをかけて綺麗に仕上げたよ。
外側の面取りしている箇所に多少ザクザクがありますが
内壁にはありませんので再利用可能でした。

レリーズピストンも特に腐食なかったので研磨して再利用することにしました。


画像を見てわかるようにもう元の形状ではないですよね。
リップは全然だれてしまってますしカップの素材自体は膨張してやわやわになっております。
そうですね使っても10年ぐらいが限界ではないでしょうか?

この部品は価格的に安価なので意外とまだ互換性があるのかもしれませんね。
しっかり調べておりませんがある程度の年月経過しているのであればパパッと交換した方が良いと思います。
念のためシフトオイルシールを交換しておくよ

今回はちょっとビビりました全くスライディングハンマーが効きません。
ちょっと抜けないんじゃないか?なんて思うぐらい効いておりまして多少苦戦しました。

オイルシールを抜き取るときはしっかり温めてしっかり潤滑をしてから行ってください。
オイルシールをギタギタにして引っかかる所なくなってからでは遅いですよ。
ヒートガンはやっぱりコードレスのマキタが最高ですね。
何と言っても自立するのがとても使いやすく温めながら抜くことが可能なのです。
100v の ヒートガンから買い換えるとすごく感動しますよ(*´ω`*)


私はオイルシール系にはリップ部分にフッ素グリスを封入してから組んでおります。
潤滑性も良いですしさらにオイルを浸透させないので
ちょっとしたオイル漏れをカバーすることができます。
基本的にはオイルと混ざり合わないのでたくさん塗るのはダメですよ。
あとこの手のオイルシールはしっかりお掃除と潤滑が行われていれば手で圧入することが可能です。
無理に叩いて入れる必要は一切ありません。
フッ素グリスは非常に高級ですがこれで作業のオイル漏れが頻発しなくなるのであれば安いものです。
私は極力1年間で1瓶使い切るように色々と使っております。
ブリーダーニップルはチタンLOVEです(*´ω`*)


クラッチマスター蓋の裏側もゲジゲジしていたのでウェットブラストしておいたよ。
汚れていると換気通路が詰まって大気圧にならないので注意してね。

そんな感じでマフラースプリングもう1本届けば完了となります。
ちょっと作業がかなり詰まっておりまして依頼順になっておりませんが
皆さんもうちょっと待ってクンロー
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