【整備ログ】噂の?油冷メンテ!バンディット1200(K5)も20年経過車。ゴム・油脂・電装を総リセットする下地調律

今日のつぶやき (‘ω’)

年齢にもよりますが、「今のオートバイにあと何年乗れるか?」をリアルに逆算して手を入れていくのってすごく大切です。

残りのバイク人生が限られてきているのに、いまから大掛かりなフルレストアやフルカスタムを始めたら……仕上がるのは一体何年先になるんでしょうか?
他に走れるバイクがあればまだしも、完成を待つ数年間を棒に振ってしまうのは本当に勿体ない。乗れるうちに走るビジョンを描いておく必要があります。

「健康寿命」の問題もシビアです。
重い大型バイクを意のままに取り回せる体力や動体視力を、60代・70代になっても今のまま維持できる人なんてほんの一握り。 異常気象や物価高、物騒な世の中のニュースも含めて、人生って本当にそんなに甘くないんですよね。

話は少し逸れましたが、部品のストック確保も、重整備を決断・実行するのも「絶対に早い方が良い」です。
バイクも人間も、いつまでも若くはない。 房総の静かな夜に、しみじみとそんな現実を考えております( `ー´)ノ

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ジェネレター・セルモーター周辺のチェック

冷蔵庫の下?バリに汚れているのは当然。
だって手が入らないんだもの。
たまに外してクリーンナップしておくとなんとなく気持ちもスッキリします。

はじめて緩まなくて端子ごと千切れました。*修正済み
もう20年経過車何があってもおかしくありませんよね。

セルモーターオーリングからの滲みって地味に多いですよね。

ジェネレターギアを外します。
わたしはこのロッキングプライヤチェーンクランプでギアを固定して緩めて・締めてます。
インパクトとかダメですよね。

もうそれはカチカチのガタガタ。
ここのダンパーを新しくするだけで一気にエンジン音は静かになります。*ダンパーがダメな場合

外観のアルミボディーを、ステンレスワイヤーブラシで地道に手磨きしていきます。

全バラしてウェットブラストを当てれば、そりゃ見違えるほどスッキリ綺麗にはなるんですが……。
正直、これバラすのがちょっと面倒なんですよね(汗)。
ギア受けの圧入がかなり強固で、無理に抜こうとするとケース側を割ったり広げたりしそうでちょっと怖い。

「綺麗にするために壊したら本末転倒」。
無理な全分解は避けて、組んだ状態のまま手作業で質感を引き出すのが一番の安全策です( `ー´)ノ

センターのナットはかならず新品。三か所加締めとネジロックも使ってます。

シフトシャフトオイルシール交換

いつもならこのあたりの交換作業なんて、ものの数分であっという間に終わるはずなんですが……
今回はなかなかの手強さで、かなり手間取りました(汗)。

油冷のバンディット1200系って、街乗りの渋滞などで熱を入れすぎ(オーバーヒート気味)な個体が本当に多いんですよね。 熱害でオイルシールやゴムパッキン類がもはやプラスチック並みにカチコチに硬化していて、ケースに完全に一体化しちゃってるレベル。

無理にこじって相手側のアルミを傷つけないよう、かなりヒヤヒヤしながらの作業でしたが、とりあえず無事に外れてくれてホッと一安心です( `ー´)ノ

新品のオイルシール、リップ溝にあらかじめ封入されている初期グリスは……迷わずすべて綺麗に拭き取って除去します。

ここに仕込むのは、問答無用で【フッ素グリス】一択。これが本当に最高に効くんです。

耐熱・耐油・耐薬品性能はもちろん、極めて低い摩擦係数でリップの初期なじみを助けつつ、
微小な隙間を埋めてオイル漏れをグッと抑え込んでくれます。
グラム単位で考えるとビビるほど高価なので使う場所は選びますが、後々の「オイルが滲んできた……」という手戻りトラブルから確実に解放してくれることを思えば、むしろ安い保険ですね( `ー´)ノ

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エンジンダンパーが減り過ぎるとケースも・・・

ダンパーが減り過ぎると振動でケースも減ってしまいます。
使っても2-3万キロが限界かと思います。

外してそのまま差し替えるのではなく綺麗に磨いておくとスムーズINです。

フレームのボルト穴の公差や溶接の微妙な歪みで、バイクの各部って意外と「ストレス(突っ張り)」を抱えながら無理やり固定されていることが多いです。

特にエンジンマウント類! 力技でボルトをねじ込んで締め上げちゃうと、車体全体に嫌なねじれや振動が残ってしまいます。 ボルトを本締めする前に各部を緩めて位置を出し、公差の範囲でスッと手で抵抗なく通る「スムーズIN」な状態を作ってから締め込んであげるのが理想。

フレームとエンジンが喧嘩しないように組んであげるだけで、走行中の嫌なビリビリ振動がスッと消えてハンドリングの収まりも劇的に変わりますよ( `ー´)ノ

油冷エンジンマウントダンパーの小ネタ。
バンディット1200(K6)のフロント側はコレです。 【 11681-49G00 】ブッシュ、エンジンマウンティングフロント

このダンパーは貫通式ではありません。
なので「ダンパーのボルトから共締めで社外エンジンスライダーを付けている人」以外は、基本的には関係ないお話です。

そして、そこに合わせる固定ボルト。
スズキ純正の味気ないボルトを使うくらいなら、ホンダ純正のフランジボルト【 96300-10020-07 】(10×20)を流用するのが断然おすすめ! 頭の肉抜きやフランジの造形がホンダ製の方が明らかにカッコいいし、何より安価。 こういう目立たないボルト1本にも質感と拘りを忍ばせるのが楽しいですよね( `ー´)ノ

わたしはたっぷりグリスを封入して組んでます。
これをやっておくと次回はケース穴がピカピカになっているんですよ。

ネジ山は全てお掃除してチェックしておきます。
この部分、結構パワープレーされて崩壊しているものが稀にあります。
その場合はヘリサート処理して組んでね。

エンジンマウントボルト交換

油冷1200系のエンジンマウントボルト、工場出荷時の鬼のようなネジロック剤がガッツリ効いていて本当に大変です。

私は手前にある通常の1/2サイズではなく、超長くて太い【3/4サイズ】のブレーカーバーを引っ張り出してきて緩めています。

固いからといって、手っ取り早くインパクトレンチで「ダダダッ!」と一撃を喰らわせるのは超ハイリスク。
衝撃でフレーム側の雌ネジやナットの山をゴッソリもっていかれたら、その瞬間にリカバリー不能の地獄絵図が確定します……。

長大なレバー比を利かせて、固まったネジロックをミシミシと「壊しながら」じわじわトルクを掛けていく。 ゆっくり緩めてあげれば確実に外れてくれます。 力技で突っ込む前に、工具の選定とアプローチの【段取り】がすべてですね( `ー´)ノ

これだけ奥まってます。多分、舐めて世の中で地獄を見た人はいるのではないでしょうか・・・・

マウントボルトも新しくしてリフレッシュ(*´ω`*)
あっもちろんホンダ純正です・・・・スズキはあまり使いません・・・

基準となるメインのマウント位置をしっかり決めつつ、ボルト穴の公差(遊び)を利用して、各部が一番スムーズに収まるベストポジションをじっくり吟味していきます。

これをやったからといって、タイムが劇的に縮まるとか最高速が伸びるような派手な効果はありません。
でも、組み上がって跨り、走り出した瞬間に「……あれ?なんか車体がピン!としてるな」と直感で伝わる筈です。

目に見えない車体の突っ張りやねじれを抜いてあげる。 この地味〜な位置出しの積み重ねが、バイク全体の塊感をグッと引き締めてくれますね( `ー´)ノ

ボルトの通りを整えたり、カチカチのシールを替えたり、固着をじっくり解いたり。 ひとつひとつは本当に「ちょっとした事」なんですが、こうして手を掛けていくと、バイクが背負ってきた長年の疲れが少しずつ取り除かれていく感じがしますよね。

高価な社外パーツを組むことだけがリフレッシュじゃない。 本来あるべき自然な状態にそっと戻してあげるだけで、バイクの表情がフッと軽くなるというか、息を吹き返す瞬間があります。

このじわじわ効いてくる変化を感じられるのが、古いバイクと向き合う現場の一番の醍醐味ですね( `ー´)ノ

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