「Thoughts」オートバイの旧車バブルは崩壊する?現在の高値はいつまで続くのか?を考えてみた。

ここ数年、爆発的に中古オートバイの価格が上昇してますよね。
わたしも好きで色々見てますが飛躍的に上昇しているのは間違いありません。

ただこの勢いがまだ継続し続けるのは現実的ではないと感じてます。
急激な下落はオートバイ業界全体に大きな影響を与えると思います。
まだ大丈夫!まだ大丈夫!は本当に大丈夫???

色々と考え込んでみました。

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旧車バブルは「崩壊(暴落)」というよりも「沈静化・調整局面」

旧車バブルは「崩壊(暴落)」というよりも「沈静化・調整局面」に入っており、ピーク時の異常な高騰はすでに終わりつつあるというのが2025年時点での一般的な見方です。

調査した最新の市場動向(2024年後半~2025年初頭)に基づき、現状と今後の見通しを整理しました。

1. 現状:バブルは弾けたのか?

完全な「崩壊」で暴落しているわけではありませんが、相場は明らかに下落・調整しています。

  • 超人気車種(Z1/Z2、CBX400Fなど)
    • 以前のような「出せばどんな値段でも売れる」状態は終わりました。
    • データによると、2025年の買取相場はピーク時(2022年頃)に比べると車種によっては数%〜20%程度下落している例もあります。
    • 「良質な個体」は依然として高値を維持していますが、「程度の悪い車両」や「便乗値上げされていた車両」は価格を下げても売れ残るケースが増えています。
  • 一般の中古車・ネオクラシック
    • 新車供給不足が解消されたため、新車定価を超えていたような異常な中古価格はほぼ解消されました。こちらはバブル崩壊と言ってよい状態です。

2. 高値はいつまで続く?(今後の予測)

「コロナ禍のような爆発的な高騰」はもう戻らない可能性が高いですが、**「緩やかな下落」または「高止まり」**で推移すると予測されます。2010年代のような安値に戻ることは期待しにくい状況です。

その理由は、価格を下げる要因と支える要因が拮抗しているためです。

【価格を下げる要因】

  • 国内需要の限界: 価格が上がりすぎ、一般的な国内ライダーの手が届かないレベル(300万〜500万円以上など)に達してしまい、購入層がいなくなりました。
  • 団塊世代・シニア層の「終活」: 今後数年で、かつてのバイクブーム世代が高齢によりバイクを手放す(免許返納や体力的な理由)ケースが増えると予想されており、市場への供給が増える可能性があります。

【価格を支える(暴落を防ぐ)要因】

  • 円安と海外需要: これが最大の要因です。円安が続いているため、海外のバイヤーから見れば日本の旧車はまだ割安感があります。Z1などの国際的な人気車は、海外流出が底値を支えています。
  • タマ数の絶対的な不足: 旧車は再生産できないため、絶対数は減る一方です。
    「本物の絶版車」の価値がゼロになることはありません。

3. まとめとアドバイス

  • 買う側の場合:
    • 投機目的での購入はリスクが高い時期です。
    • 「ずっと欲しかった一台」を長く乗るつもりなら、相場が落ち着いてきた今は、以前よりは冷静に選べる良いタイミングと言えるかもしれません。
  • 売る側の場合:
    • 「もう少し待てばもっと上がる」という期待は禁物です。相場は天井を打ち、緩やかに下がり始めています。売却を検討されているなら、早めに動くのが賢明かもしれません。

2025年は「投機対象」から「趣味の乗り物」へと、本来あるべき価値に戻っていく過渡期と言えそうです。

大量に旧車バイク在庫を抱えているバイクSHOPの今後の経営舵切は?

大量の旧車在庫を抱えるショップにとって、現在はまさに**「経営判断の分かれ目」**と言える重要な局面です。

2025年の市場環境(国内需要の減退、円安の継続、客層の変化)を踏まえると、単に「待てば上がる」という時代は終わったと判断し、以下の3つの方向へ舵を切るのが現実的な生存戦略と考えられます。

1. 在庫の「トリアージ(選別)」と早期現金化

すべての在庫を同じように扱うのではなく、**「海外で通用するかどうか」**で明確に分け、処分スピードを変える必要があります。

  • A群:世界共通の資産価値がある車両(Z1/Z2, CB750, FX, カタナ等)
    • 戦略: 「輸出」または「強気維持」
    • 欧米でも人気がある車種は、円安である限り海外バイヤーにとって割安です。国内で無理に値下げして売るよりも、海外オークション代行や輸出業者への卸しを強化する方が高く売れる可能性があります。これらは「腐っても鯛」であり、急いで投げ売りする必要性は低いです。
  • B群:国内特有のブームで上がった車両(中型ネイキッド、族車ベース等)
    • 戦略: 「損切り覚悟で早期処分」
    • 日本国内の40代〜50代の「懐かしさ」だけで値段が吊り上がっていた車種は、その世代の購買意欲減退とともに一番値下がりリスクが高いです。これらは「寝かせておけば上がる」可能性が低いため、現在の相場で利益が薄くても(あるいは多少赤字でも)現金化し、回転資金に戻すのが賢明です。

2. 「車両販売」から「技術販売(レストア・整備)」へのシフト

車両価格が高騰しすぎて「車両が売れない」時期は、既存オーナーへのサービスで稼ぐモデルへの転換が求められます。

  • レストア需要の取り込み:
    • 新しく高い旧車を買う余裕はないが、「今持っているバイクを直して長く乗りたい」という層は増えています。
    • 単なる修理ではなく、エンジンO/H、再メッキ、塗装などの**「高付加価値メニュー」**をパッケージ化して提案することで、車両販売の落ち込みをカバーできます。
  • 「部品」ビジネス:
    • 車両丸ごとよりも、貴重な純正パーツやリプロパーツの販売の方が利益率が良い場合があります。不動在庫をバラしてパーツ単位で販売する(ヤフオクやeBay活用)方が、トータルで高く売れるケースも増えています。

3. ターゲット層の「若返り」と「海外化」

「昔を知るおじさん世代」は、価格高騰についてこれなくなっています。

  • 海外販路の開拓:
    • 自社サイトの多言語化や、eBayへの出品など、国内のGooBike等に頼らない販路を持つことがリスクヘッジになります。
  • ネオクラシック・250ccクラスへの注力:
    • もし仕入れを続けるなら、高騰しきった絶版車ではなく、若年層でも手が届く90年代〜00年代の車両(ネオクラシック予備軍)へスライドさせることで、客層を広げることができます。

結論:どう舵を切るべきか

「博物館化(在庫を抱えて満足する)」を避け、「商社化(海外へ流す)」または「工場化(技術を売る)」することです。

特に、**B群(国内ブーム依存の在庫)**をどれだけ早く、痛みを伴ってでも現金化できるかが、今後のショップの体力を左右することになりそうです。

この数年でオートバイSHOPの廃業や倒産は増えると思いますか?

はい、残念ながら廃業や倒産は今後さらに増える可能性が極めて高いと考えられます。

すでに2024年〜2025年にかけてその兆候は数字(帝国データバンク等の調査)にも表れており、
「街のバイク屋さん」の休廃業・解散が急増しています。

特に、以下の3つのパターンのショップが危機的状況に陥りやすくなっています。

1. 「高値掴み」で逃げ遅れた販売店(バブル崩壊の直接的影響)

これが懸念されているパターンです。

  • 状況: 2021〜2023年のバブル期に、相場が上がると信じて「高い仕入れ値」で旧車や人気車を大量に仕入れてしまったショップです。
  • なぜ危ないか: 相場が下落した現在、売れば赤字、売らなければ現金化できず資金繰りが悪化する「在庫の罠」にはまっています。銀行融資の返済期限が迫ると、黒字倒産や投げ売りによる体力消耗で力尽きるケースが出てきます。

2. 技術はあるが「後継者」がいない老舗店(構造的問題)

実は倒産(金銭的な破綻)よりも、こちらの**「あきらめ廃業」**の方が件数としては圧倒的に多いです。

  • 状況: 店主が高齢(70代以上)で、整備士も不足している店舗。
  • なぜ危ないか: 最近のバイクは電子制御やABSが必須となり、高価な診断機(OBDツールなど)の導入が必要です。「今さら数百万円の設備投資をしてまで続けたくない」「息子も継がないと言っている」というタイミングで、体力的な限界を感じて店を畳む決断が増えています。

3. 自転車操業の薄利多売店

  • 状況: 車両の利益を削って回転率で勝負していた店。
  • なぜ危ないか: 物流コスト、タイヤ・オイルなどの部品代、光熱費がすべて高騰しています。一方で、客側の財布の紐は固くなっており、値上げがしにくい状況です。利益率がさらに圧迫され、一台売っても手元に残るお金が減り、維持できなくなります。

今後の見通し:業界の「二極化」が進む

すべての店が潰れるわけではありません。今後は以下のように明暗が分かれるでしょう。

  • 生き残る店:
    • 「技術」を適正価格で売れる店(工賃が高くても客が並ぶ店)。
    • 海外販路を持ち、円安を味方にできる店。
    • メーカーの正規ディーラー権を持ち、新車供給やリコール整備で安定収入がある店。
  • 淘汰される店:
    • 右から左へ中古車を流すだけで、整備力が低いブローカー的な店。
    • どんぶり勘定で経営してきた個人店。

もしご自身がお付き合いのあるショップがある場合、**「在庫の回転が悪くなっていないか」「整備の予約が極端に減っていないか(あるいは逆に人手不足でパンクして回っていないか)」**あたりが、その店が今後続くかどうかのサインになるかもしれません。

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