
(▲手術前後の劇的ビフォーアフター。このスッキリ感のために地獄を見ました…)
長年の悩みだった鼻づまりを解消するため、ついに鼻の手術(鼻中隔湾曲症の手術)を受けてきました。 結論から言うと、**「日帰りは絶対におすすめしません。悪いことは言わないから入院して全身麻酔でやれ」**です。
今回は、私が体験した壮絶な日帰り手術のリアルな流れ、術後の地獄のダウンタイム、そして気になる費用について赤裸々に綴ります。
目次
- 手術当日の流れ:まさかの「歯医者スタイル」
- 地獄の手術開始:ノミとハンマーの衝撃
- 術後〜帰宅:口呼吸のみの過酷な夜
- ダウンタイム経過(翌日〜3日目)
- 費用と保険適用について
- まとめ:日帰り手術をおすすめしない理由
手術当日の流れ:まさかの「歯医者スタイル」
手術当日は8:15の予約。電車で病院へ向かいました。 少し早めに到着したときは5〜6人ほどしか並んでおらず、予約もあるので余裕をかまして街を少し散策。しかし、8時ぴったりに戻ってみると既に20人近くの行列が! 朝の病院を甘く見てはいけませんね。
受付と書類記載を済ませ、抗原検査(陰性)をクリア。ここまでは順調でした。
恐怖の「鼻うどん」と麻酔
処置室に通され、まずは麻酔の準備です。 「麻酔の注射が痛いから」と、事前に麻酔薬を浸したガーゼを両鼻の奥深くまで詰め込まれます。イメージとしては、うどんを一本ずつ鼻の奥に押し込んでいく感じ。 この時点でもう鼻呼吸は完全に不可能。若干の息苦しさを感じながら点滴を入れ、20分ほど待機しました。
そして名前を呼ばれ、いよいよ手術室へ。 ドラマのような手術室を想像していましたが、そこにあったのは一般的な歯医者の診療台のような椅子。 「え、ここでやるの?」という不安と、上着なし・スリッパという軽装、そして部屋の微妙な寒さが恐怖を煽ります。

(▲歯医者のような診療台で、鼻から「うどん」が出ているシュールな光景)
地獄の手術開始:ノミとハンマーの衝撃
椅子に座ると、先ほどの「鼻うどん」を抜き取り、局所麻酔の注射が始まります。 先生は「少しチクっとするよー」と言いますが、実際は「ズキッ!」と来る痛み。 これが何箇所も続きます。
麻酔が効くまで手術しやすい斜めの体勢で待機するのですが、これが辛い。 喉の奥に麻酔液がチョロチョロと流れ込み、唾液が溜まるのに飲み込めない。呼吸も苦しい。 先生が鼻を触り、感覚がないことを確認すると「最後の1発」の注射。
これが入った瞬間、心臓が**バクンバクン!**と早鐘を打ち、脈拍計がピーピーと警告音を鳴らし始めました。 (※麻酔に含まれる血管収縮剤の影響だと思われます)
私:「先生、だいじょぶでふかー?(呂律が回らない)」 先生:「大丈夫大丈夫。この3倍くらいドキドキするよー」
まだ始まってもいないのに、呼吸困難と動悸ですでに心折れそう。 まるで水面から口だけ出して必死に呼吸しているような感覚です。
眉間から後頭部へ突き抜ける激痛
呼吸法を「大きくスーハースーハー(実際はハーハーハー)」に切り替え、唾液を無視して覚悟を決めます。
手術はレーザーで焼くような匂いと痛みの後、ついに始まりました。 「コリコリ、カンカン、ゴリゴリ」 ノミとハンマーで骨や軟骨を削る感覚がダイレクトに伝わってきます。
これがもう、激痛。 鼻を強打された痛みが、そのまま眉間から後頭部まで突き抜けるような感覚です。 先生の「今だいたい半分〜」という言葉に絶望しつつ、左右交互に行われる拷問に耐え抜きました。山場である最初の軟骨削ぎ落としさえ乗り切れば、後半はまだマシだったのが救いです。

(▲頭の中で小さな工事作業員がノミとハンマーで大暴れ。まさに「GORI GORI、KAN KAN」の激痛でした)
「【閲覧注意】摘出した軟骨の画像はこちら(クリックで開きます)」


「【閲覧注意】摘出した軟骨の画像はこちら(クリックで開きます)」


術後〜帰宅:口呼吸のみの過酷な夜
術後は鼻の奥までパンパンにガーゼを詰め込まれ、鼻呼吸はゼロ。心身ともに疲労困憊のまま、点滴が終わるまで40分ほど待機しました。 コロナ対策で換気が良すぎて、待合室が地味に寒いのが辛かったです。
お会計を妻に任せ、12:30頃に病院を脱出。 帰宅しても食欲はなく、待っているのは**「口呼吸地獄」**です。
- 口の中は常にカピカピ
- 唾液を飲もうとすると、負圧で鼓膜が内側に張り付く
- 都度、耳抜きが必要
睡眠時の「唾液対策」ライフハック
寝ようとしても、口が開いているため唾液が垂れるか、飲むタイミングで目が覚めてしまい眠れません。 そこで編み出したのが、「マスクの中にティッシュを入れて唾液を吸わせる作戦」。 横向き限定になりますが、これでなんとかうつらうつらと眠ることができました。

(▲術後の夜。口呼吸しかできず、口の中は砂漠状態。無酸素感で何度も飛び起きました)
4. ダウンタイム経過(翌日〜3日目)
【翌日(日曜日)】乾燥との戦い
完全に鼻が塞がっているので、食事の味が分かりにくいですが、大枠の味はするので「飲むゼリー」や「卵かけご飯」を流し込みました。 辛いのは口と喉の乾燥。1日経つと唾液が出なくなり、上顎までカピカピに乾きます。 夜はさらに地獄で、無酸素感で何度も飛び起きました。普段鼻呼吸の人間にとって、完全口呼吸での睡眠は**「溺れている夢」**を見るような苦しさです。
【2日目(月曜日)】ガーゼ除去→スポンジへ
ついにガーゼ交換の日! 診察台でガーゼを抜いてもらいましたが、「人間の顔にこんなに入るの?」と驚く量のガーゼが出てきました。 洗浄後、今度はスポンジを挿入。これだけでも呼吸がいきなり快適になり、カボチャスープやヨーグルトを美味しく頂けました。
【3日目(火曜日)】詰め物からの解放
ついに全ての詰め物が除去される日。「スポッ!」と抜けた瞬間、世界が変わりました。 「空気が…濃い!!」 あれだけ詰まっていたので当然ですが、吸える空気の量が段違いです。 まだ鼻の中は腫れていて、**「アロンアルファで固めたような突っ張り感」**があり、鼻血止めのコットンも必要ですが、嬉しさのあまり帰りに駅でシュークリームとエクレアを買って帰りました。
土曜日ぶりに入ったお風呂は、涙が出るほど気持ちよかったです。健康って本当に大切。

(▲詰め物が取れた瞬間。空気が濃い!この開放感は感動ものです)
費用と保険適用について
今回の手術費用は以下の通りです。
- 手術費用:約3.5万円
- 薬代など含めた総額:約4万円でお釣りが出るくらい
最近は「マイナ保険証」のおかげで、高額療養費制度の手続きがその場で完了します。窓口での支払いが自己負担限度額までで済むので、一時的な立て替えも不要。これは本当に便利でした。
6. まとめ:日帰り手術をおすすめしない理由
最後に、今回の手術をまとめます。
- 費用: 約4万円(コスパは良い)
- 効果: 両鼻がスースーに通るようになる(世界が変わる)
- ダウンタイム: 術後数日の「鼻完全閉塞」による無呼吸感・口の乾燥は精神を削られるレベル
そして一番伝えたいこと。 日帰り手術は痛すぎるし、辛すぎます。
部分麻酔(局所麻酔)での手術は、骨を削る音も振動も痛みも全てライブで体験することになります。喉に流れる麻酔の苦しさや呼吸困難感はトラウマレベル。途中で逃げ出す人がいないのが不思議なくらいです。
これから手術を受ける方は、悪いことは言いません。
入院して「全身麻酔」で寝ている間に終わらせることを強くおすすめします。

(▲まとめ。費用は約4万円ですが、悪いことは言いません。入院・全身麻酔を選んでください)
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